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安達の頭上の照明器が突然落下したのだ。
エイタは手を前に翳す。
安達自身も頭上の異変に気付くが座っている状態のため回避は間に合いそうもない。
そこにいたスタッフの誰もが安達の死を確信した。
だが照明器は安達に命中しなかった。
安達の頭上10cmくらいの空中で止まってた。
スタッフ達に驚愕の色が浮かぶ。
「間に合ったのね、エイタ。」
シノはホッと胸を撫で下ろす。
「シノ!落ち着いてる場合か!サーチだ!襲撃者を探せ!」
エイタの口調が厳しくなる。
「ええ、もう始めてるわ。」
シノの周りに無数の鏡の欠片が展開している。
それはスタジオ全体にも散らばっていた。
「いた!でも、遠ざかっていくわ!ああ!顔が見えない!」
そう、シノは鏡の欠片で反射を繰り返して周囲を索敵していたのだ。
「逃がしたか…」
エイタが残念そうに呟く。
そこに、
「おう!何の騒ぎだよ。」
タイミングの悪い、ケイトの登場である。
「「この…」」
「ん?」
「「バカケイト!!」」
「なんで!?」
イラついた2人のダブルツッコミが炸裂した。
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