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数分後
能力者用の護送車が到着した。
怪盗パピルスを鏡面牢ごと車に乗せると護送車は能力者用の監獄"アンチ・キャパシティ"通称"AC"に向けて宵闇に消えて行った。
「さ、帰りましょう。今回の任務は終了よ。」
シノが通りに向かって歩き出す。
「なぁシノ…俺らさぁ、3~4時間ずっと見張ってたよな?」
ケイトが呼びかける。
「え?…まあ、そうなるわね。どうして?」
ケイトはシノの隣まで歩み寄ると
「腹減ったからさ、いっしょにメシ食いに行こうぜ!ほら晩飯食べてないじゃん?俺たち。」
と、笑いかけた。
シノは少し嬉しそうな顔をしたが、すぐにいつもの調子に戻って答えた。
「今日はアンタに振り回されたからアンタの奢りね。」
「ええっ?いや、俺ハンマー相手にがんばったじゃん!!」
「当然でしょ?女の子に最前線で戦わせるなんて男じゃないわ。」
「ええー…それなら一人で食いに行こうかな…」
「一回誘ったんだから連れて行きなさいよ!」
そのまま2人のやりとりも宵闇に消えて行った。
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