B.Color.1 opening

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「………でも怒るにも理由くらいは聞いとこうと思って」 「なるほど、ねー。そりゃ聞いといたほうがいいわ」 さて、どうしよっかー、と猫に話しかける灰崎さん。 猫はみゃーと鳴くだけだった。 「まぁ、美空が来たときから答えは出てるんだけどさ」 「………なに?」 「いや、隼人に聞けってね」 そう言って憎たらしい表情を浮かべる灰崎さん。 にゃふんっ、と私の横の猫がくしゃみをした。 「………からかってるんですか?」 「いやいや、いたってボクはまじめだよ?でもコレは大事なことだから。ボクが説明するのはよくないと思うんだよね」 「………むぅ」 意味が分かってしまって私はうなる。 要は、隼人から話を聞いて、聞いた直後に言いたいことぶちまけろって話だろう。 灰崎さんは楽しそうだ。 「今日終業式だったの?」 「………はい」 私の制服を指差す灰崎さん。 私は明日から始まる冬休みを利用して、実家に帰るつもりでいた。 今日は学校から帰る途中で寄ったのだ。 「じゃぁ、年末年始はずっといるんだ」 私は頷く。 年末年始と実家にいるのは5年ぶりだ。 「じゃぁ、年始はボクも帰るから次はそんときに会えるね」 「………そうですね」 それまでには隼人と帰る算段をつけてやる。 そう決心する私だった。 ______________________________。
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