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避けるのは別にいいけどさぁ、
「何か悪影響があると困るし、それ返して!もしくは捨ててくれ!」
「今んところ何も無いし大丈夫だろ」
俺の訴えも空しく、タッパーは朝霧の弁当と一緒に仕舞われてしまった。
まあ、四半日ほど経つ俺に何の異変も無いしね!
「えー、どうするつもり」
「冷凍保存していざという時に食べるつもり」
「いつに備える気?!」
どういう時だ、それは。
「キノコはひとまず置いといて、」
「置いといて?」
「俺と付き合うって事でよろしいですか、夕川クン」
そんなの良いに決まってるじゃん?!
願ってもない事なのに!
あー、付き合うって事は無駄に触ってみたりしてもいいんだろうか?!
いいよね?ちゃんとタイミング見図るからさ!
肩組んでふざけてると見せかけて首の辺りの匂い嗅がなくても堂々とやっていいんだよね?!
「どうぞお好きなように?」
ニヤニヤと朝霧が笑っている。
あー、だだ漏れなんだった!
「なんかもうどうしようね?!」
どうしたらキノコ効果は無くなるんでしょうか。
「とりあえず返事したらどう?」
ん?何の?
「付き合うの?付き合わないの?」
……そういやずっと考えてるだけだった。
朝霧に伝わってるから、したつもりになっていたけど。
ほんと、便利なんだかなんなんだか。
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