☆第2話

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  アレウスとキュイラスさんは本当に兄弟のようで、時々血が繋がった双子かなって思っちゃうほどに息がぴったりだったり。 幼馴染みで大親友で…兄弟みたいで、そう言う仲って本当に羨ましいなぁって思うんだよね。 そんなことを思いながら、私は黙々と荷造りをしている。 日本へは新しい支部長さんの任命式をする為に行くから正直着替えはあまり要らないし、日用品や生活必需品も支部の上に建つマンションの部屋に行けば済む。 荷造りと言っても、パスポートや書類とかの確認程度でいい。 「楓、楓」 「なぁに、アレウス」 「ニッキーとニョッキーも連れて行こうぜっ」 アレウスがウキウキした様子で指差したのは、リビングテーブルの真ん中に置かれた小さな小さな水槽。 「ニッキーとニョッキーは連れて行けないよー」 「え゙ー…」 「楓ちゃん、ニッキーにニョッキーって?」 キュイラスさんは訳が分からないのか、私に問い掛けてきた。 「ニッキーとニョッキーはアレウスがペットショップから買って来た、番い(ツガイ)のグッピーの名前なんです」 「どっちがメス?」 「ニッキーですよ」 「…メスなのにニッキー…」 キュイラスさんが神妙そうにした。 それほど時間が経たない内に、立ち上がってニッキーとニョッキーの所へ移動したアレウスを見た後、とても複雑そうな表情を浮かべ、私はその様子を見て不思議に思った。  
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