☆第2話

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  勘違い真っ只中に撮ったアレウスとのツーショット。 照れくさそうに映る俺とか嫌な思い出…と言うか、トラウマ。 未だにその写真がアルバムにあるのは、楽しかったあの頃の方がトラウマに勝るから。 俺は立ち上がって、グッピーを眺めてるアレウスに近寄って、アレウスの右肩に手を置いた。 「お前の子が産まれるの、楽しみにしてるよ」 アレウスが「あぁ?」と言いそうな表情で振り返ったと同時にそう言ってやると、今も変わらないビジョンブラッドのルビーのような目を見開く。 と、同時にアレウスは楓ちゃんの所へダッシュし…。 「楓ぇぇ!!」 「うわっ、ちょ、いきなりなんなの!?」 押し倒す勢いで抱き付いた。 「お前おめでたかぁ!? なんで俺にじゃなくキュイラスに先に言うんだよ! 何ヶ月目だ!? あの夜かっ!? あの濃密な夜なのかっ!!?」 「はぁああ!?!」 「お前が珍しく積極的かつ大胆に俺を誘っ」 「あ――――――っ!!!」 …………………。 そう言うつもりで言ったんじゃないけど…綺麗に誤解されたみたい…。 「あー、ごめんごめん。 そう言う意味じゃないよ、アレウス」  
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