●第39話

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  楓はセレスの病室にいた。 そして、セレスは意識が戻ってないんだろ? なんで楓がベッドに寝て、あまつセレスが椅子に座ってんだ? 「幽霊?」 「誰が幽霊だ、たわけが」 こちらを見ているセレスを指差して言うと、セレスは真顔で言葉を返してきた。 「え? ジン、コイツ意識なかったんだよな?」 「はい、頬を引っ叩いても起きませんでしたぁ」 「なんで起きてんだ?」 「僕に訊かないで下さぁい」 「お前医者だろ!?」 「僕、免許持ってませんしぃ」 コイツ…!! 「煩いぞ、楓姐様が起きてしまうだろう」 え?意識なかった奴がエラそうになんか言ってるぞ。 「とりあえず、異常はないか診てみましょう」 椅子に座り、腕と足を組んでいるセレスにジンが近づき、脈や聴診器をあてて様子を診る。 「問題ありませんねぇ。 今すぐ退院出来るレベルでぇ」 「マジかよ」 「なら今すぐ退院しても良いか?」 「ダメですよぉ、最低でもあと2日は安静にしていて下さぁい」 コイツら、普通に会話してるが…驚いてて良いんだよな?この状況に。 あれ?俺がおかしいのか? ん?え?んん?
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