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楓はセレスの病室にいた。
そして、セレスは意識が戻ってないんだろ?
なんで楓がベッドに寝て、あまつセレスが椅子に座ってんだ?
「幽霊?」
「誰が幽霊だ、たわけが」
こちらを見ているセレスを指差して言うと、セレスは真顔で言葉を返してきた。
「え? ジン、コイツ意識なかったんだよな?」
「はい、頬を引っ叩いても起きませんでしたぁ」
「なんで起きてんだ?」
「僕に訊かないで下さぁい」
「お前医者だろ!?」
「僕、免許持ってませんしぃ」
コイツ…!!
「煩いぞ、楓姐様が起きてしまうだろう」
え?意識なかった奴がエラそうになんか言ってるぞ。
「とりあえず、異常はないか診てみましょう」
椅子に座り、腕と足を組んでいるセレスにジンが近づき、脈や聴診器をあてて様子を診る。
「問題ありませんねぇ。 今すぐ退院出来るレベルでぇ」
「マジかよ」
「なら今すぐ退院しても良いか?」
「ダメですよぉ、最低でもあと2日は安静にしていて下さぁい」
コイツら、普通に会話してるが…驚いてて良いんだよな?この状況に。
あれ?俺がおかしいのか?
ん?え?んん?
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