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私はチラリとセレスさんを見た。
だって、セレスさんはキュイラスさんが好きで、キュイラスさんの元恋人であるベリィさんと同僚になるワケだし…。
裏闇の妃としてではなく、アレウスの妻の私としては心配だったりする。
「ちょっといいかぁ? ロリ帝ぃ。 僕に耳を貸せよ」
そんな中、それまで大人しくしていたジンさんが前へと出た。
「ロリコン帝王を略すんじゃねぇよ、やぶ医者。 てか、唯一褒めるべき点である敬語はどこにいった!」
アレウスがすかさずツッコミ、さっきまでの厳かな雰囲気が崩れ始める。
「お気になさらずー」
「気にするっつーの!」
「器小っっっっっっっさぁ」
「うっせぇ!! 御託はいいからとっとと言いやがれ、燃やすぞ!」
アレウスとジンさんのやり取りに自然と笑いが出て来ちゃうのは変わらないなぁ。
そんなことを微笑ましく思ってると、ジンさんは改まった様子で口を開いた。
「とうとう僕にも後輩が出来たわけですが、もう1匹はどこにいるんですかぁ?」
…1匹?1人じゃなくて?
「ジンが他人に興味を示すなんて珍しいわね」
マリーさんがツッコミもせずジンさんに話しかけた。
……ダメだ、こういうのは未だに慣れずにツッコミをいれちゃう。
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