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「アレウス様の実妹であるベリアルさんを犬扱いできますか? 出来るわけありませんよねぇ。 ならもう1匹の方に期待をするしかありませんよー」
…歓迎されてるのか分からないけど、なんだか第8幹部の人が不憫かつ可哀相に思えてきたのは私の気のせいかな…。
「あぁ、アイツは大事な用とやらでまだ島には来てないんだ」
「新入りのくせに大事な用ってなんですかぁ、生意気すぎるので皆で撲殺しましょう」
「人手が足りないっつーのに殺すな!」
「いやだなぁ、皆で隠蔽したらバレませんよ」
「俺が含まれてる時点で綺麗さっぱりバレバレだろうが、ドアホ!」
ジンさんってスパルタそう…アレウス達もドSだって言ってるし。
いよいよ第8幹部さんが心配になってきた…。
乱れ始めた空気を、ジンさんにツッコミを入れたアレウスが一掃するように、咳払いをする。
「……隊員達の育成担当をする第8幹部のフィルマ・ロッドフェラー。 まだまだ若いが能力の成長率は間違いなく幹部随一、最強のルーキーと名高い男だ」
「ほう…」
(ロッドフェラー…? どこかで聞いたような…)
私がそんな事を思ってると瞳を伏せていたセレスさんが刮目して微笑む。
あれ?変な間があったような気がしたけど…気のせいかな。
「この私を凌ぐのか、面白い。 面を拝むのが今から楽しみだな」
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