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「兎に角!!」
アレウスは声を張り上げ、ゆっくりと立ち上がった。
「幹部が2名入ったからって結束に乱れが生じないよう、各々気を改めるように。 特にジン! テメェは色々自重しろ!」
ビシィ!っとアレウスはジンさんを指差し、ある意味の問題児扱いをした。
ジンさんはと言うと相変わらず無表情で、あのアイマスクをずりさげて。
「え――…卑猥なアゴヒゲさんも自重すべきですよ。 キモヒワイですしぃ」
「なに、キモヒワイって。 人のヒゲを卑猥物扱いした挙げ句、解せないボキャブラリーの発表をして、なおかつ俺を当然のように巻き込むな」
キュイラスさんが滑舌良く早口でつっこんだ。
今日もRIVIROは平和。
そんなやり取りを眺めていると視線を感じ、送られてくる方を見てみるとベリィさんと目が合う。
ベリィさんは私が気付くと、アレウスと似た雰囲気の微笑みを浮かべた。
新しい幹部がベリィさんか。
RIVIROに吹く新しい風…。
フィルマって人もどんな人なのか楽しみだし、なんだかより一層楽しくなりそうだなぁ。
第1話 完
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