愛しい手紙

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「三歳の僕は複雑な笑顔をして母のもとに近づきました。 僕は小さい頃から感情を抑えていました。 無理していることにあなたたちは全くきづきませんでしたね。 馬鹿なんですか? 他の人よりも感覚が鋭くて完全に制御することが難しかったのに。 なぜ、それに気付かずに僕のことを見てみぬ振りをしたんですか? あなたたちは人間の複雑な心境を理解したくなかったんですよね。 だって、人間を理解しようとすることはとても面倒くさい作業ですから。 でも、例え面倒な作業でも、せめてあなたたちは理解する努力・受け入れる努力が必要でしたね。 もう一度言わせて下さい。 僕はあなたたちが大嫌いです。」
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