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私が、もっとも嫌いな瞬間――ついにその時は来た。
「次、レベッカ・ナイトローズさん」
魔法実技を教えているミルフィ先生に名前を呼ばれた。
私は重い腰をあげると、座っている生徒を気にしながら歩く。
そして、先生の横に立った。
「では、あの的を狙って魔法を放ってください」
ミルフィ先生は的を指差すと、私に死刑宣告をした。
茶色の長髪を内側へと巻いており、先生じゃなかったら引っこ抜いていたかも知れない。
私は溜め息をついた後、的に左手を翳(かざ)した。
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