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「では、ルナ、君の言う結末を知っているからこそできるこれは
どうだ、あたしは世界の終わりを待つのはアウトだと判断した、
だから君に終わりの促進を頼むつもりでいた、だけれどだ、
それが白狼による罠で、そこであたしは死ぬ、ならばこの世界を
継続し、今の戦力で白狼を殺してしまえばいい、それはどうだ?」
シャンドラが今後の作戦をまくし立てる。
クレアが焦った顔でその作戦に意見する。
「待ってくださいシャンドラ、マリアが貴方の中にまだ生きているのでしたら、
ハクだって貴方を殺そうと思わない、ハクを説得すれば…!」
シャンドラが冷たい視線をクレアに送る。
「君だって本当はまだ半信半疑なこの事実を、どう白狼に信じさせればいいと?」
クレアがそれを聞いて口篭る。
「そ、それはそうですが、ハクだってマリアを殺すことは望むはずがないんです!」
それは、クレアにしては珍しい強い主張だった。
「それもいいかもしれないけれど、条件は絞れない、この世界には今多くの
ノイズが混じっている、この世界の広さは狭いといっても半径300キロ分はあるのよ、
この広さを白狼と追いかけっこして、時間が終わればみんなが死ぬ、もちろん、
術者である私たち以外ということだけれど」
シャンドラがそれを聞いてハッとした。
「術者以外はみんな死ぬ?ならばそれはミラ・ブランソンには適応されないのか?」
ルナは首を傾げる。
「そうね、彼女がこの計画に関わっていたことは聞いていない、けれど思い出して、
私はガーディナルの目的を知らなかった、すべては彼が計画したこと、それに
ミラ・ブランソンが関わっていないということは証明できないわ」
シャンドラが頷く。
「なるほど、彼女が学園の大図書館に存在している意味、まずいな、これじゃあ、
白狼もガーディナルも殺すは難しい、今一番能力を持っているヘレンでも、
ミラ・ブランソンと戦うのは危うい、この大クラフトの構築にガーディナルも
関わっている、そうだな?君とアグリア以外の三人とは、白狼、ガーディナル、
あと一人は誰だ?」
ルナが紅茶を啜り、首を振る。
「知らないわ、アリエルが教えてくれなかったのよ、ただ、とても親しい友人とは
言っていたけれど」
シャンドラが眉を歪めて質問する。
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