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古びた協会を住処にしてたルナは、そこにとある儀式場を用意していた。
それはルナがあらかじめ用意しておいた、この世界を崩壊させる鍵だった。
特殊な印を施していたその部屋を解錠し、中に入るルナ。
白色のペンキで描かれたそれは、まるで魔方陣のようであった。
そしてその中心にまでゆっくりとルナは歩き、そして小さな吐息と共に、
歌い始めた。
それはラテン語で、やさしい子守唄のようなニュアンスで、
そのか細く透き通った声が、古びた協会に響いた。
そしてその魔方陣を中心に、世界が歪んだ。
雲が渦を巻き、地面に亀裂が入り、まるでそれがレクイエムであるかのように、
ルナの唄が世界に鳴り響いていた。
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