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世界の崩壊がはじまり、黄泉野シキとさきほどまで対峙していたシャンドラは、
ふうと一息つく。
「博打だな、これは」
シャンドラは急いでシキを追うために事務室を出る。
そしてあらかじめシキに隠れた場所で待機していたフレヤに声をかける。
「おさげ」
「はい」と答えて、ゆっくりとフレヤが現われる。
「あいつの居場所は特定できているんだろうな?」
シャンドラの問いに対して、フレヤが頷く。
シャンドラが自身の首を指出す。
それは同時に、フレヤが常日ごろから首に巻いていた包帯を指していた。
「2段階までなら許す、おさげ、君はあたしの弟子だ、こんなところで
死ぬことは許さない、まだまだやってもらうことは山のようにあるのだからな」
シャンドラが笑う。
フレヤはシャンドラに深くお辞儀をして、その方向に移動していった。
「さて、あたしたちもやるか」
シャンドラがぽつりと呟いた。
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