第八幕『大クラフト』

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------------------------------------------------------------------------------------ 時に前提を崩し、すべてを無に返してしまうことを、 変えるということを、 そのドミノ倒しのように歯止めの利かない羅列した事象を、 そして、気を付いた時にある現実を。 夢の中で見ていた世界との落差の激しさと、 ふと気が付いた現実の虚しさと、ある、という痛み。 そこにいて、普通に歩いていける私という恵まれた存在が、 ただ、頑張るという一言を吐き出せずに、 才能だけを行使してしまった歪な世界を。 悔いて嘆いても何も変わらないものを、 けれどそれでも、信じる、と、求めてくれたものが、 たとえそれで終わりという化物であっても。 帰ってくるのは、なにも変わらない世界。 でも、それが無駄なんかじゃないって、 それだけを、伝えたくて。 いや、本当は違う、そして。 だって、誰だって綺麗な世界だけを見続けられるわけじゃない。 だから、私が。少なくとも、シキ、貴方には。 ---------------------------------------------------------------------------------
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