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---------箱庭世界が終わる、その数時間前。シャンドラ邸、シャンドラの事務室。
アグリアから熱い紅茶をルナとシャンドラを受け取る。
シャンドラがアグリアに賞賛の声を上げる。
「アグリア君、あたしの分まですまないね、いや、意外とうまいじゃないか」
アグリアが少しむっとした顔をする。
「意外は余計だろ」
ルナがそのやり取りをみながら静かに紅茶を飲む。
「話を整理しよう」
シャンドラが話を仕切り直す。
「あたしが一方的に話すが、これは確認だ」
「ここは22番目の大クラフト、世界、
そして、それの核がアリエル・ラシュディ、いや、
今は白汪アリエルだったか、
そしてそれに力を貸しているのが、ルナ、君と
アグリア、そして白狼、あと二人いるのだったか」
「つまりこの大クラフトは5人の補佐によって成りっていた
わけか、ただ、その大まかを担っているには君で、
厳密には他4人が補佐なわけだが、つまりはこの5人は
特にこの世界で能力を発揮できるわけだ」
「この大クラフトは因果を拘束することを目的としていて、
因果の中心がアリエル、その図式から遠ければ能力を奪われる、
白狼はあたしたちがやつを追っていることに気がついていて、
それでここにまんまとおびき出されたわけだ」
「確認だが、この大クラフト、未完成だと言ったね、
あたしたちの中で、ヘレンにだけはここの能力は該当しなかった、
つまりは彼女だけは元の力のままだ、彼女のクラフトはクラフトを
無効にする能力だ、だが例外がある、おそらく彼女は大クラフトの
能力を無効にできない、あとルナ、君のような血によって継承される
類の能力も無効にできない、おそらく制限が他にもあると思われるが、
ヘレンがここの能力を無効にできるのも、本物、でないからなのか?」
ルナが静かに紅茶を飲みながら頷く。
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