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「おそらく、アリエルの大クラフトはガーディナルによって作られたもの、
彼はアリエルを使ってなにかを企んでいる、けれど失敗する」
シャンドラがにやりと笑う。
「そうか、君には視えているんだったな、それで、やつはなにをすると
いうんだ」
ルナが少し不愉快そうにシャンドラを見る。
「私が視ることのできる未来は、可能性のひとつよ、まず、ここに
取り残されるのはシャンドラ、シキ、そしてあのおさげの子」
シャンドラが少し驚いた表情をする。
「フレヤか、なるほど、ならばあいつも一緒か、はは、なんだかんだで
今だに仲が良いようだなあいつらは」
シャンドラがどこか懐かしそうに笑う。
「生き残りの作戦はこう、白狼にシキを殺させないこと、
彼はまずシキを狙うわ、貴方ではなく」
「ほう」とシャンドラが少し納得したような表情でそれを聞く。
「それで、この世界が崩壊する引き金を君が引いて、白狼がシキ君を
殺そうとする、残されたあたしたちはどうすればこの世界から脱出できる?」
ルナが「ふう」とため息をつく。
「今のシキならばおそらくアリエルを助けようとするはずよ、
シキはこの世界を構築する能力者ではないけれど、アリエルと一緒に
この世界を構築した人間ではあるの、シキならアリエルを説得できる」
シャンドラが手を振る。それは否定を意味するようにみえた。
「曖昧だな、説得すればアリエルは我々を解放できるというのか?
彼女は何もしらないんだぞ、仮にこの世界の崩壊をトリガーとして彼女の
記憶が戻ったとして、彼女にそれができるのか?アリエルを殺す、
もしくはそれを企んだガーディナルをどうにかすることで脱出できるのでは
ないのかね?」
ルナがそれを聞いて「わからない」と答える。
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