一、時を超えて

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「たいむ…何だそれは? それより、どこから来た!名を申せ!」 と優しそうな青年の手を払い、 片膝を立て、 刀に両手をかけながら聴いてきた。 (なんか…この人怖いな…ってか名を申せって…) 「自分から名乗るべきでしょ…」 最後の部分が声に出ていたらしく、 2人は顔を見合わせて、順に名乗った。 「…俺は土方歳三だ。」 「僕は沖田総司です。」 (やっぱりそうだ… 私、タイムスリップして、 新選組の屯所に来てるんだ…) 武術を一通りやってきたから、 少しだけこの人達が普通の役者と雰囲気が違うことがわかった。 私が口を開いた瞬間の土方さんの殺気がすごかったし… (!? じゃ、じゃぁみんなは…? みんなはどこにいるの?)
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