天才児

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天文十七年 1548年 【三河・尾張国境 信長の父・織田信秀】     『今川め…ぬかり無し』     今川軍の織田軍を誘い込む様な徹底した戦略に 織田信秀、敗退を屈した。     【勝幡城・叔父 平手・信長】     「爺ッ!おやじはッ!」   「お聞きになりましたかな 信秀に抜かりは無し。 まさに完敗に御座る。」     「負けるかッ!  おやじは負けるかッ!!」   「三郎(信長)  今川は強い。  強いが故に  先走ったは負けぞ。」   「勝つでやッ!」   信長は言い放つと鋭い目付きで部屋を出た。       『三郎…不器用は危うしぞ…』     『おやじッ!なぜ負けた! おやじを殺るのはワシぞ!』     「ワシが勝つでやッ!」  
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