天才児

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【三河・小豆坂】   信長は幼友(今で言うチンピラである。) を連れて父・信秀が今川に負けた三河の小豆坂へ向かった。   「すげぇ馬の足跡。」   「小豆坂西の上和田か…」   「上和田の後詰めっちゅう事は…」   「見つかっちまったって事だで。」   「奇襲を見破られた?」   「吉(信長)には悪りぃが… 先陣の吉の兄じゃ。」   「奇襲が見つかり逃げ出した…」   「待て。この馬の足跡…1馬だけデカい足跡じゃ。」   「土が蹴られていない…」   信長は唾を呑むと ゆっくり口を開いた。   「【待ち構え】だて…」   服部小平太達は唾を呑むと暫く黙ったのだった。  
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