恐怖心(仮)

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  【津島】   「来る…」   「あぁ、恐らく今川義元は大軍引き連れ圧勝を狙ってる。」   「ヘッ!!そうはさせるかよッ!」   「…。だが…大軍をどう攻める…」   「攻めるも何も目の前に居る奴仕留めて減らすしか無いだろ!」   「攻め…有るのみや。」   「俺は吉に従うぜ。」   「俺もや!」   「お前達…」   「ずっと一緒やったんや! 死ぬ時は一緒だで!」   「死なねぇよ! 首持って帰ったらぁなぁ新助!」   「うむ。では… 敵が退いたらば一斉攻撃。 向かって来たらば… いや、無理と判れば 退く!を肝に。」   「無理なんは判っとる! だが退いたら負けやッ!」   話し合いに漸く恒川九蔵が口を開いた。 「恐らく義元は清洲籠城を狙って 熱田神宮を攻めに来る。 吉!籠城は危険だで。」     信長は目を瞑り座禅すると口を開いた。   「判っとる…籠城はせぬ。 攻め在るのみ。  無理と在らば逃げよ。 お前達を死なせる訳にはいかんでや。」   「攻め在るのみじゃ!」   「あぁ。」     「いつでも来いや義元ッ!!」    
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