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俺、蜂谷桂介(はちや けいすけ)の妹である冬和松子(ふゆわ しょうこ)は、自分とは正反対で朝型の人間だった。
マツコ(松子のあだ名)は毎夜10時には寝て、午前3時に起床。
その後一時間ほどランニングに出かけて、帰ってきたら6時まで再びベッドに潜り、
7時には中学校へ登校する。
ちなみに俺は大抵マツコが目覚めるころに就寝し、午前10時くらいに起きる。
文系大学生なんてこんなものだろう。
と、このような生活スタイルであったため、
マツコが登校するまで付き添っていた俺は、
三時間とちょっとの睡眠で大学へ向かわねばならなかった。
大学までは急行電車で約30分。
我が最寄り駅始発、乗り換えなし、非常に快適。
足りない睡眠はここで補えばいい。
しかし、なかなか眠ることはできなかった。
今朝の話が気にかかる。
――あの噂は本当だったのかな。
マツコの言葉が思い出された。
あの噂、それは先週の事故に関わる。
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