プロローグ

2/2
前へ
/6ページ
次へ
私にとって、世界は自分を引き立てる為の脇役でしかない。 友達なんてその場かぎり。 どうせ卒業したら疎遠になって連絡すらとらなくなるだろう。 恋人だって飾り物。 いたことなんてないけれど、例え出来たとしても自分をよりよく見せるためのアクセサリーのような役割の人間としか見なせないと思う。 だけど、好きな人はいる。 それはきっと彼が優しくて、皆に頼りにされているから。 そんな人と付き合えたら、最高だと思う。 そんな、私の時間に突如として変化が訪れたのは、高校生になってからのお話。 最初はただの利用物だった、あの女。 でもよく知るうちに私の劣等感を掻き立てる対象になっていった。
/6ページ

最初のコメントを投稿しよう!

2人が本棚に入れています
本棚に追加