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──春
『今日の昼休み、屋上来い。総互』
登校すると、靴ばこのなかに手紙が入っていた。中を読んで、こんなのでたらめだよね。と思ってクラスに入った。字は、総互のものとそっくりだった。
昼休み
総互は、顔を真っ赤にして屋上にいた。そう。優衣を待っていた。
優衣は、そんなこととっくに忘れ佳寿沙たちと話していた。
昼休みが終わり、総互が教室に帰ってきたのは授業開始3分前だった。
優衣は少しだけ心配になり、総互に話しかけた。
「今日、行くの忘れてた!ごめんねー」
おふざけだった。もちろん向こうも笑って返すだろうと。
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