▼ F i r s t .

6/6
25人が本棚に入れています
本棚に追加
/6ページ
「 それ本気で言ってんの?彼奴はな、俺ん事利用しとるねん、只りょうちゃんへの気持ちを打ち切りたいが為に。笑えるやろ、可哀想なやす。何時まで経っても届かんのに必死にアピールしまくって、――それを何時も目前で見てる俺の気持ちわかる?わからんやろうな、誰にも。彼奴以上に可哀想なんは俺や、 」 一面白い壁にとても華奢とは言い難い身体を押し付けて耳元で囁いてやれば、普段の綺麗な瞳は光を失い暫く忙しなく揺らした後伏せられた。 ――嗚呼、俺最悪やん。むらかみくんは何も悪く無いんに、 本間に悪いんは俺、何てとうの昔に気付いてる。
/6ページ

最初のコメントを投稿しよう!