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まあ今となっては曖昧な付き合いから始まった繋がりに一刻も早くピリオドを打ってしまいたいのも事実。
けれどまだ、まだ、君の事を好きだと叫びだす心を殺しきれていないのもまた事実。
「 楽しいって何、そんな簡単な言葉俺が求めてるとでも思ってたん 」
ぽつりと彼が楽屋から出て行ったのを確認した後吐き出した言葉に
「 楽しい、って御前云うて欲しい顔しとる。たつ、もうやめにしたらどないや。見てる方も気ィ悪い付き合い方すんな 」
薄く眉根を寄せて溜息混じりにむらかみくんが続けたそれにいつの間にか習慣でつけていた煙草の火を消し立ち上がる。
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