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「やったか!?」
「まだだ!まだ殺気を感じるッ!気を抜くな!!」
荒野。果てしなく広がる荒野。その荒野に、土煙が舞いあがった。
「グ…オォォォォォ!!!」
「クソッ!まだ死なねえのかよ!」
「大丈夫だ!『あの状態』は脱した。今なら殺れる!!」
土煙が流れ去った後に、六つの影があった。
「はぁ!『光神爆輝斬』!!」
「『グリモア・ハンド』!!」
方や人間だけでなくエルフや龍人が入り混じった五人組、方や異形の形をした『ナニカ』だった。
「『満月狩り』!」
「『エンジェル・アロー』!」
五人組が数多の魔法を飛ばし、幾度も切りつける。それを異形の者は食らいながらも、恐るべきスピードで再生し、反撃していた。
「クソッ!もう魔力が…」
「このままじゃジリ貧で負けちまうぞ!!」
この戦いが始まって四時間。もう、五人組の魔力と体力はほとんど残ってなかった。
しかし、異形の者はその攻撃を緩めようとはしない。
「…みんな、僕に力を貸してくれ」
「!?まさかお前ぇ、あれをする気か!!」
ゆえに、五人組は最後の力を振り絞り、その異形の者を封印した。
「いくぞ!魂魄封陣鬼!!」
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