1.目覚め

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目が、覚めた。 覚めた俺の目にまず入ってきたのは、ライトグリーンの光。その光が何なのか、見たくなったが起きてすぐだからか、視界がぼやける。 目が慣れるまで数分、よく見てみるとそれは苔だった。 これは何だったか。 「確か…」 そう、学校で習ったことがある。名前は『ヒカリゴケ』。魔力の濃度が高い場所に生え、その魔力を吸収しエネルギーを作っている。その際、なぜか発光する。なぜ発光するかは不明だが、これが生えているところは大体危険な場所だと教えられた。 「懐かしい…」 しかし、なぜ俺はこんなところに居るのか。 確か俺は暴れていたはずだった。そして俺を倒そうとする勇者と幾度も戦い、そして… 「最後に何らかの攻撃を食らった。そこまでは覚えているんだが…」 とりあえず、ライトグリーンの光が照らしている所を見ると、どうやらここは箱のような物の中らしい。とりあえず出てみようと上に手を伸ばしてみる。 と、 「むっ?」 目の前に魔法陣が出来て、俺に絡みつこうとしてきた。 「このっ…」 だが、俺はその魔法陣に魔力を流して拮抗する。  
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