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目が、覚めた。
覚めた俺の目にまず入ってきたのは、ライトグリーンの光。その光が何なのか、見たくなったが起きてすぐだからか、視界がぼやける。
目が慣れるまで数分、よく見てみるとそれは苔だった。
これは何だったか。
「確か…」
そう、学校で習ったことがある。名前は『ヒカリゴケ』。魔力の濃度が高い場所に生え、その魔力を吸収しエネルギーを作っている。その際、なぜか発光する。なぜ発光するかは不明だが、これが生えているところは大体危険な場所だと教えられた。
「懐かしい…」
しかし、なぜ俺はこんなところに居るのか。
確か俺は暴れていたはずだった。そして俺を倒そうとする勇者と幾度も戦い、そして…
「最後に何らかの攻撃を食らった。そこまでは覚えているんだが…」
とりあえず、ライトグリーンの光が照らしている所を見ると、どうやらここは箱のような物の中らしい。とりあえず出てみようと上に手を伸ばしてみる。
と、
「むっ?」
目の前に魔法陣が出来て、俺に絡みつこうとしてきた。
「このっ…」
だが、俺はその魔法陣に魔力を流して拮抗する。
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