190人が本棚に入れています
本棚に追加
/50ページ
そう言っていつものように俺の頭を撫でるから
だから、さらに涙が止まらなくなるの
「ふっ……おっ、くらあ…」
「もう一生会えないわけやないんやからさっ……」
大倉の顔を見ると、大倉の目にも涙が溜まっとった
「そうやけどッ………」
俺がそう言うと、大倉が俺をぎゅうっと抱きしめてくれた
「じゃあ"約束"しよ?」
「約束っ………?」
大倉は笑いながら頷いた
―抱きしめてくれてる―
そう思うと、大倉は何を思って抱きしめてるんやろうと思う
大倉が友達として抱きしめてくれてるとしても、俺はだんだんスキが溢れてくる
最初のコメントを投稿しよう!