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『お前が猫と歩んだ道は
やがて誰かを救うだろう
その足跡に導かれ
罪無きモノがさ迷わなきよう
お前は務めを果たしたのだ』
『お前が手に持つその傘は
お前が愛した者へ帰るとき
地図へと換わるだろう』
少女と猫がそれを読むと
傘は少女の手を離れ
くるくる回りふるふる震え
しゃらりと光って二人を包みました
思わず瞑った目を開けて
歩いた道を振り返る二人の目には
蒼いセカイにすうっと光る
一本の白い道がありました
その道の両端には
傘と同じ赤の花がたくさん咲いて
遠くの光へ誘うのでした
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