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彼女が進むは久遠の道
遠い長い終わりない道
彼女と猫の他に このセカイを歩むモノは居ません
それは彼女が選んだことです
それは誰かが与えたものです
彼女は笑って歩きます
涙を流して歩きます
しらしらと青い川が流れています
白猫はそおっと水を掬って飲みました
甘い甘い水でした
彼女も喉が乾いていました
傘を脇において 水を掬おうと手を伸ばします
きらきら水が誘っています
彼女の指先が川のなかへ潜ってゆきます
川はぱきりと消えました
そこは元通り なにもなかったよう
彼女はひっそり笑っています
そして一人と猫は歩きます
彼女の姿が遠くなると川はまた 現れるのでした
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