1 いち 一
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朝も昼も夜も 少女は歩き続けます まぁ、そのセカイに時間などないのだけれど なにも変わらぬそんなセカイ それがそのセカイのあるべき姿 そのはずでした 白い猫が少女の肩に乗って眠り そしてその眠りから覚めると 少女の傘が紅く染まっていました もともと少女の傘は赤いのだけれど それは無邪気な赤でした けれど今は 悲しく醜い紅なのです それに気付ていないのか 少女はいつも通り、笑って歩いているのでした
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