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「だからっ、絶対にヤダって言ってるでしょ!?」
そう叫んだ少女の声が室内に響いた。続けて、その少女の母親と思われる女性の声がする。
「いいかげんにいしなさい、イブ!もう決まったことなの!!」
「決まったこともなにも、本人の意思を無視して結婚の話を勝手に進めちゃうなんて信じらんない!!」
「とにかく、もう決まったことだから」
母親は、「イブ」と呼ばれた少女に冷たく言い放つと室内から出て行った。
一人部屋に残されたイブは、イラつきを抑えきれないといった表情でドカッ、と椅子に座りこむ。
彼女の名前はイブ・マグノリア。17歳で、世界でも有名な資産家の一人娘である。
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