出会いⅠ

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イブはリリーが差し出した手を取ると、ベッドから降りた。   すると・・・、 「――――あ」 「え―――?」 「わたしの眼鏡・・・」 先ほどまでイブが乗っていたベッドの上には、原型がわからなくなっているほどに潰れたリリーの眼鏡が転がっていた。 「わ――っっ!!ごめんなさいごめんなさい!!絶対に弁償するからっ」 「あ、大丈夫だって」 「で、でも・・・」 「大丈夫だよ。だって、この眼鏡のスペアがあと100個はあるから」 「ひゃ、100個?いくらなんでもそんなには・・・」 「うん。冗談だよ?あ、でもスペアがあるってのは本当。だから、ね?」 「まあ、リリーがそういうなら・・・。あっ、そうだリリー!」 「ん、何?」 「服、貸してくれない?あたし、ドレスのまんまで来ちゃったから。こんな恰好じゃ、外にも出られないでしょ・・・」 そう言うイブの現在の服装は、少女趣味とも言えるほどフリルをあしらったドレスだった。 「そういうことなら、どれでも好きに着てくれていいよ」 「ありがとうっ、リリー!」 イブはクローゼットを開けると、最初に目についた服を取って風呂場へと姿を消した。   * * * * *
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