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闘たち二人は、ハシゴを上って外へ出ると、山?の下の方へ降り、山の一番下辺りの道をくるっと一回りして入り口を見つけようとしていた。
「おい、ここじゃねぇか?」
そこには、いかにもそうだと言わんばかりに大きく開いた空間の上に、これまた大きな文字で『入口』と書いてあった。
「そうみたいですね」
然は苦笑していた。
「あいつら、バカなのか?こんなに目立つように『入口』と書かないとわかんねぇのかよ」
「まぁまぁ、とにかく先を急ぎましょう」
中には矢印とともに『第一の宮 白羊厩はこちら』の文字が書いてあった。
「こっちみたいですよ」
「こんだけ、分かりやすく書いてありゃ誰でもわかるよ!」
10分程歩くと扉があり、その上に『白羊厩』の文字と扉の真ん中にどこかで見たような羊の絵が書いてある。
「これって、結構大手のクリーニング会社、白羊舎のマークじゃねぇ?」
「ダメですよ。『白羊○のマークに似ている』くらいの言い方にしておいて下さい」
「そういう問題かよ!」
「とにかく、入りましょ」
然が、ゆっくりと扉を中に押して開けた。中はガランとしていてちょっとした体育館のような広い空間が広がっていた。
「何だ?体育館か?」
「…でしょうか?」
部屋の中央より左寄り奥の方にいた者が、闘たちの話し声に気づいて振り返った。
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