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「貴様ら、俺の部屋に何しに来た?」
「あなたが、ここのゾディアックですか?」
然は、その男に尋ねた。
「あぁ、そうだ。俺がこの白羊厩のゾディアック、シープ様だ!」
「羊だからシープか。単純だな。しかし、おめぇそこで何してんだ?洗濯でもしてたのか?」
シープは畳んでいた洗濯物をきちんと揃えて積んだ後こう言った。
「貴様らもやるんだよ」
「はぁ?」
「どういう意味ですか?」
闘たちは、シープに尋ねた。
「お前らこの部屋の先に行くつもりなんだろ!だったらお前らもやるんだよ。ここでの勝負は、洗濯勝負だ。どっちが早く洗濯して、干して、畳めるかだ。さぁ、どうする?勝負するか?」
「はぁ?洗濯勝負だぁ?バカらしい。そんな事できるか!?」
「お前はどうする?」
「私が、この勝負引き受けましょう」
「本気かよ、然」
「それで、どうすればいいんですか?」
「まず、この部屋の床をそこのタオルを何枚使ってもいいから、俺は左半分、お前は右半分をきれいに拭く。そして、それらを俺は左の、お前は右の洗濯機を使って洗う。そして洗った後、干して乾かした後、丁寧に畳む。これが早く出来た方が勝ちだ。但し、俺はお前らが来る前にだいぶ拭いちまったがな…ハハハ…」
闘たちが何かをいう前に、シープは、更に話を続けた。
「特別に良い事を教えてやろう。実は右の洗濯機は注水や排水は出来るが動かない。それをお前たちの武術を使って(つまり、水面に波を起こして洗うとか)も反則とはしない事にする。それは乾燥に関しても同様だ。但し、乾燥機はお前らの分はないぞ。外に物干し台はあるがな。果たして外に干してて俺に勝てるかな?用意がいいなら始めるぞ…ドン!」
「あっ」
「ズルいぞ、貴様!」
「特別に、床拭きは二人でもいいぞ!」
「闘、悪いけど拭くのを手伝ってくれない?」
「あぁ、いいよ。しっかし、アイツ、俺たちが来る前からだいぶ拭いてたんだろ。明らかにズルいだろ!」
「とにかく、早く拭きましょう!!!」
「おぅ!」
30分後
「俺はもう拭き終わったぞ。こいつらを洗濯してしまえばほぼ終わりだ!」
しかし、10分後
「ありがとう、闘!」
「こっちも何とか終わったぜ!」
「バカな、そんなに早く終わるはずは…。」
ピーピー…
シープの洗濯機の音が鳴った。
「こっちはもう洗濯も終わりだ。後は干して畳むだけだ。お前たちは負ける!!」
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