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その頃、博士の助手は装置の異常を伝えていた。
「博士、113号だけ正常に作動していません。」
「何!?113号には誰が?」
「瀬戸俊という青年が乗っています。」
「じぁあ彼は今、ただ眠っている状態か?」
「はい。バーチャルの世界には入っていません。」
「そうか。起きたら伝えよう。」
何も知らない俊は誰かに揺すられている感触で目覚めた。
目を開くと、昇太がいた。
そしてその後ろに美愛が。
飛び起きた俊は美愛の手を握った。
ポカンとする美愛に俊は唇を尖らせ口をパクパクする。
そして美愛の唇に迫った。
慌てて美愛は俊の手を振り払い、一目散に地下から出て行った。
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