落下物

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美愛は駅を出て走っている。 黒い物体が近づくにつれ、改めて巨大さが伝わる。 しかしまだ500メートル以上離れている。農道を走る美愛の横を二台の警察車両が通り過ぎた。 また一台が通り過ぎようとした時、警察車両が停車した。 警察官が二人下りると、美愛に 「これ以上近づくな。」と警告した。 「何故ですか?」 早く黒い物体を壊して家族に会いたい!その気持ちで足が前に出る。 「黒いアレにを調査中につき、これ以上アレに近づくことを禁止する。」 「中に家族が!」 「あなたの名前は?」 「宮崎美愛です。」 「宮崎さん。これ以上近づくのは危険すぎる。ご家族は我々に任せ、あなたは隣町に避難して下さい。今、車両を呼びます。」 警察官は諭すように美愛に言うと無線で別車両を手配した。 美愛は警察車両に保護され隣町に続くトンネルに向かった。
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