第2章 幻想郷の憎悪

2/2
前へ
/9ページ
次へ
「さてと、ついたわよ…ってライナ?」 咲夜はライナを呼んだが返事がない。 迷子になったのかもしれないが、まず彼女も吸血鬼だ、しかも、吸血鬼の中で5本の指に入るスカーレット家の娘なんだから… 「おーい、咲夜―いないのー?…まったくこの森はなんでこうっ!血の気の荒いヤツらがいるのかしらねっ!」 今、ライナは魔物の群れから逃げながら咲夜を探している途中である。 ガサッ 「ん?咲夜?…違う…!あれは…誰?」 ライナの見ている方向には見慣れない翼をはやした少女が立っていた。 その少女は、手を前にかざすとその刹那、カードが浮かんできた、少女はそのカードに呼びかけるようにささやいた。 「…幻想逆十字架の祈りよ…今ここに…!」 そうささやいた瞬間、目の前から逆十字炎が放たれた。 「っ!?嫌な予感がする!前もダメ、後ろもダメ、横もきっと…下は無理…なら!上だっ!」 ライナがそういうと同時に背中から翼を出して上に音速の速さで飛んだ。
/9ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1人が本棚に入れています
本棚に追加