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いま、生きているのだから
歌いたい旋律があるけれど
この曲は
僕にはデリケートすぎる気がする
とある早朝
揺り起こされて思った
濁ったコードをかき鳴らし
白紙の五線譜に
ひとり 鉛筆を突き立てたあの頃と違って
発信する手段があって
ちょっぴりの影響力があって
その気になれば
表現力だってあると思っている
でも その気になれないね
言葉は受け止める人次第
鋭利な表現は怖い
小さな液晶の窓から
十人十色の想いを見ていると
喉が締まって
何も出てこなくなる
自分の言葉に責任を持つ覚悟
批判から目を逸らさない覚悟など無いから
誰も傷付かないよう
“そのこと”と分からないように
やけにぼんやりとしたウタを歌っているよ
こんなんじゃ
誰の心も揺れないね 震えないね 分かってはいるけどね
とある早朝
大地に
揺れ起こされて思った
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