真夜中ディストーション

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                つるりと丸飲みにされた時間 真っ白になる零時の俯瞰 名前ばかりの夏期休業は mα=Fが支配し また巡ってきた午前の静けさ 大音量で壊したくなる “歪んだイヤホン 棘の音” 思い通りにならない身体 僕を引きずり込む怠惰 心の芯まで2Bの僕に 突き刺さるHBの硬さは 小さな丸を黒く潰して やがて丸ごと潰れてく “叫べディストーション” 自分のための処方箋 回り回って回りくどい 追い詰めることもままならないで 結局全ては白昼夢へと 明日のためのベクトルが 回り回って空回る 追い続けること ままならないで 夜明けの前に目が醒めそうで “世界はセピアに包まれた” つるりと一呑みに消えた時間 真っ赤になった零時の俯瞰 中途半端は甚だ遺憾 心の芯まで2Bな主観
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