プロローグ

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病的な表現を用いるなら、私、白河沙結(しらかわ さゆ)は特別というものに憧れている。 それは自分だけが得する意味合いでは無く。 誰かの為に何かをしてあげれる様な、他人にとっての特別な存在に憧れを抱いている。 私は普通すぎるから。 何の取り柄も無く、どことなく平凡で。 勉強もそこそこ、運動も出来ないわけではないが上達はしないし。 眼鏡を掛けていて、人見知りで。 中学校時代はあまりにも平凡過ぎるが故についた陰のあだ名がまんま『地味子』。 ひどい時にはどういう訳か『腐女子』だった。 それだけ、私は普通すぎるから。
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