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何これ!?久々に会いに来たら何に巻き込まれてんだ!?
そんなことを思いつつ、もうフリーズすることしかできなくなったあたしを他所に、3人はギャイギャイやっている。
トムソン「さーどうする?エリスさん」
エリス「そんなスイッチ使わなくたって、ドアくらい壊せるわ!」
一見おしとやかそうな外見からは想像しずらいことを言い出した。
エリス「そぉい!」
妹「!?ギィヤァァァァ!?人形がすっ飛んできたぁぁぁ!!!?」
は?は!?
なに?どうなってんの!?
頭2つ分くらいの大きさの人形が、すごい不自然に飛んできたんですけど!!そんでなんか、ナチュラルに動き出した
ドアは勝手に閉まるし、人形は動くし
この部屋怖い
この部屋怖い(´;ω;`)
兄「おい!!なんだよもう!!みんな一回落ち着こうよ!どんだけコーラ飲みたくないの!?」
お兄の言葉を合図に、あたしを除いた皆がそれぞれ座った。
うわ、いけねっ。
なんかお兄がいてよかったとか思っちゃった。
皆が座っても立っていたあたしは、二人がけのソファーに座っているエリスの手招きで、その隣に腰掛けた。
トムソンはパソコンの置いてある机の席に座り、お兄は2畳ほどの畳にあぐらをかいている。
改めて部屋を見回すと、さっきは変な光景を見てしまって気が付かなかったが、テレビやらコンロやら、小さいけど食器棚まである。
もうここで生活出来んじゃないの?
最近の高校って、どこもこんななの?
それはいいとして、部屋の空気が大分落ち着いてきたので、質問のため口を開いた。
妹「なんであんなカオスだったの?」
人形が勝手に動くどころか宙に浮いてすっ飛んできたことも非常に気になるが、先ずはこれだ。
アレは気のせいだったのかもしれないし。
いや、気のせいだ。
もう忘れよう。
兄「あれwww蜜柑wwいつの間にいたのwww」
妹「うわまた空気がおかしくなる!ふざけんな!あたしを影薄い人みたくすんな!!」
トムソン「あらホントwwいつの間にツンデレがwww」
妹「おいやめろ!!」
エリス「ホント!いつの間に隣に!」
妹「お前が手招きしたからだろ!?下級生虐めんな!!」
エリスとトムソンは、初対面のときからずっとこんな接し方をしてきてくれたので、今では普通に喋れるようになった。
その代償に、この二人に敬語が使えなくなったけど反省はしていない。
むしろ、コイツらのせいだろ。
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