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どうも、椎名蜜柑(しいなみかん)といいます。
朝っぱらからお兄がやらかしたけど、お母さんのおかげで家は無くならずに済みました。
今はお兄と並んで学校に向かっています。
兄「コタツと春休みの宿題がなくなったお・・・・・・」
妹「自業自得だろ。いいじゃん、片付ける手間が省かれたと思えば」
兄「バカめ!」
妹「お前に言われたくない!」
兄「あのコタツにどれだけ思い出が詰まってると思ってんの!!・・・・・・って、言いたかった時期が僕にもあったのさwww」
妹「そこまで詰まってなかったんだな。思い出」
兄「てへぺr」
妹「二度も言わせねーよ!」
兄「くっそwwまあコタツはいいとして、宿題またやんなきゃ駄目かなぁ?」
妹「入学して1週間のあたしに聞くな。先生に聞け」
学校に着いて、あたしは教室、お兄は職員室へそれぞれ向かった。
あたしはお兄と同じ学校に通っている。
別にブラコンとかシスコンだからという理由ではなく、家から一番近く、徒歩で通えるからだ。
階段を四階まで登り、一年の教室が並ぶ廊下に出ようとしたところで、正面から誰かがぶつかってきた。
あたしは踏みとどまったが、相手が後ろによろめいたので、そいつのネクタイを掴んで体制を直してやった。
「ぐえぇぇっ」
首がしまって間抜けな声をあげたそいつをよく見たら、同じクラスの目立たない男子だった。
え、ぶつかったくらいで男が倒れそうになるほど、あたしはたくましい体つきしてねーぞ。
「す、すみません。ありがとうございます」
妹「・・・・・・」
初対面に口を開くと、ちょっとした悪癖が発動してしまうので、そのまま男子の横を通ろうとしたがまた喋ってきた。
「あの、椎名さんだよね?同じクラスの。僕今井満雄(いまいみつお)といいます。よろしく」
いいのかい?ほいほいあたしと会話しようとして(笑)
妹「これはどうもご丁寧に。で?あたしにどうしろって?よろしくとか言ってほしいの?」
今井「ひっあ、いやいいんです!すいませんっした!!」
そういって男子は逃げていった。
初対面だと例外なしにこの態度になってしまうから、友達はほとんどいない。
しかしこの態度よりも、この態度になっている時のあたしの顔面から皆は逃げていくらしい。
女の子の顔見て逃げんな。
あたしどんな顔してんだよ!
とにかくあたしは小さい頃からこの調子で、コミュ症が続いてる。クソ。
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