俺の成績と所属クラス

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(急げよ一輝、そろそろ門が閉まるぞ) 「ハイハイ、わかってるよ!」 俺はそう言い学校に差し掛かる最後の曲がり角を曲がった その先にはすでに半分は閉められようとしている校門があった よし、まだ行けるぞ!! 俺は走りを止めずに校門へと向かった 門が閉まるまで後5秒も無いだろう 間に合えっ…!! 俺は今なら風に勝てるぐらいのスピードは出せていると思える (いや、それはないだろ) うるさい、心を読むな 今はそんなことに構っている暇は無い 後、3、2、1… 「セーフ!!」 俺はギリギリと言えるぐらいのタイミングで何とか遅刻を免れた 「遅いぞ文月」 そこに待っていたのは体育科の長松弘(ながまつひろし)先生だった 「すいません、先生、寝坊、しまして」 俺は息を切らしながら先生に挨拶をした 「まぁ間に合ったからいいとするか。早くクラスを確認しに行けよ?」 「わかってますって」 「ならいい。確認し終わったらすぐにその教室に行くことだ」 そう言い長松先生は向きを変えて校舎に帰っていこうとした…が 「そうだ、1つ言い忘れたことがあった」 またまた向きを変えて戻ってきた。随分と忙しい人だな 「文月…頑張れよ」 わざわざ帰ってきてねぎらいの言葉を言ってくれるとはありがたいな 「頑張って…もう先生方にあまり迷惑をかけるなよ?」 前言撤回だ。 「まぁ大丈夫ですって。それじゃあまた」 俺はそう言いその場を後にした
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