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「はぁ~、まさかよりにもよってEクラスとは」
俺はEクラスに続く廊下を歩きながら呟いた
(全くだ)
その言葉にドラが反応してきた
「何が全くだよ!!お前がしっかりと勉強を教えなかったのが原因だろうが」
(なんだ?お前の言い方だとまるでお前の成績は俺のせいとでも言わんばかりの言い草じゃないか)
「あれ?そう聞こえなかったのかな?まさにその通りだって言ってんだよ」
(せっかく俺が勉強見てやったのにEクラスになるなんてやっぱりお前は相当なバカなんだな)
「なんだと!?」
(やるんか!?)
2人(1人と一匹)は互いを睨み付けながら廊下を進んで行った
「…まぁ過ぎたことは仕方がない。それよりも、新しいクラスはどんな感じだろうな?」
(ここは進学校だからな。いくらクラスが違うからといっても設備までは大差は無いだろう)
「だよな~。…おっ、教室が見えてきたな」
俺はそう言いながら前方を見た。
そこにはしっかりと立て札が折れかかり、窓ガラスが割れている「2ーF」と書かれた教室があった。
「(…………)」
もう一度目をこすってよく確かめてみる
確かにEクラスだ。物置小屋には見えない
ということは、
「(ここが教室か!?)」
ドラと上手く声が重なった。
酷い!!酷すぎる!!もしかしたら物置の方が快適かも知れないと思えるぐらいの酷さだ
「…まぁ、教室は最悪我慢するしかないよ。クラスメートに期待しよう…」
(…そうだな)
そう言いながら俺はドアを開けた
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