どうやら新歓会が行われるようです。

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「そうか、そう言うと思っていた。」 言わせたんだろーが、お前が。 心の中で悪態をついて深い溜息をする。 「…だいじょ、ぶ?」 不安そうにこちらを覗き込んでくる白夜を安心させようと出来るだけ笑顔でこたえる。 「ちょっと今日は色々ありすぎて疲れてしまったみたいです。」 「寝る…いい。」 「ええ、帰って速攻寝ます。」 まだ不安そうにこっちを見ているが、構わず腰を上げる。 「では、私はこれで。」 「ん、ばい…ばい。」 白夜はふにゃっと顔を綻ばせて手を振った。 東條は何か考えているのか、または悪巧みしてるのか、目を閉じて固まったまま動かない。 それを横目に俺は生徒会室をでた。 寮まで帰る時間に今日あった事を振り返ってみる。 鬼ごっこをしたら色んな奴らに絡まれて、 東條に公然わいせつ行為されるし 弟は喧嘩してるし 生徒がボロボロんなってるし 変なイベントで片桐とキスするし 親衛隊ができるし……… 今日はなんだ? 射手座は占い12位なのか? ラッキーアイテムはなんだったんだ。 とりあえず今日は眠い。 眼鏡も無いせいか、視界はぼやけているし。 頭でごちゃごちゃと考えている内に自分の部屋のドアの前まで来ていた。 ドアを開けて、靴を脱ぎながらネクタイを緩める。 ワイシャツのボタンも3つ目まで開けたところでベッドにダイブする。 鬱陶しい前髪をかきあげて瞳を閉じると一分も経たない内に寝息が部屋に響いた。
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