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ガラゴロガラガラ
ゾドンズドンガンガン・・・
「何奴!」
「曲者じゃ、出合えぇ!」
どうやら奴らは巻いたようだが、いきなり真っ暗闇に景色が変わった
それにしても・・・
エアバッグ膨らみすぎだ!
普通の車の動きと異なっていた為、変な乗り物酔いと、あちこちから膨らんだエアバックパンチのおかげでフラフラと外に出てみると・・・
薙刀を持った女の子達に囲まれた
『何奴!』
『どこから入ってきたのじゃ!』
『立ち去れ化け物!』
口々に威勢はいいのだが、顔が引き攣っている
身長差がかなりの威圧感を与えているようだ
女性の平均身長は150cmほど、俺が188cmだから、さながらガリバーにでもなった気分
一度車中に戻り、グローブボックスを確認すると手紙が1通とタブレットPC、それに親父愛用のコルトガバメントが入っていた
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薫へ
この手紙を読んでいるなら
もう、着いたんだろう
今、おまえがいるところは
1859年の大奥、そう幕末だ
現状の日本を変えるには
根本からやり直さねばならん
志半ばで倒れた者たちを救い
彼等の真の思想を継ぐ者たちを
育てて見届けてほしい
未来のために、誰が必要なのか
すべておまえに任せる
歴史好きなおまえのこと
きっと成功させるはずだ
必要と思われる年表などは
そのタブレットPCに入れてある
もっと膨大なデータが欲しければ
エルカミーノに搭載したマイコン
を使うといいだろう
薫、お前は2159年まで歳をとる
ことはない
時空の関係で、刀で斬られようが、
鉄砲で撃たれようが、死ぬこともない
但し、史実を大幅に変えると
いつ何が起こるのかが解らなく
なるし、何よりもお前の存在が
なくなってしまいかねない
当然、ワシらも消えてしまうのだ
慎重に事を運べよ
必ずことを成し遂げて帰ってこい
待っている
父
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