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「可燃性ガスに火花を飛ばせば爆発魔法ができる。毒性のある気体や液体をうまく利用すれば、強力な毒魔法になるぞ。リン、特に黄リンなんかは大気中でよく燃えるから、これも魔法として利用できるな――」
「ああ……わかった、わかった。もういいって」
このままでは入藤の講義が延々と続きそうに感じ、篠水は遠慮がちに制止した。
「しかし、実行には相当の難点があるぞ」
突然口を挟み反論してきたのは、やはり冷静な美須賀だ。
「そんなことは百も承知だ! だがな……」
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